カンヌのCMフェスティバルの入賞作と、YouTubeでの評判をみる(その2)
アドウィークで紹介しているカンヌのCMフェスティバル入賞作の続きです。それぞれ、YouTubeの各社の公式ページより引用させて貰いました。
「2001年宇宙の旅」へのオマージュとなっているのが、このCM。
ルパーク(Lurpak)というデンマークのバターの会社のCMなんだそうです。制作したのはロンドンのブリンク・プロダクション。そういや、2001年宇宙の旅の撮影もロンドンでしたな。向こうの料理にはバターが欠かせないんだなぁと教えられた感じです。
で、これがYouTubeでは47万539回の再生となっていました(2014年6月28日午前10時3分時点)。
お次が、ニュージーランドの交通啓発広告。大人達が家の中で何かをしている中、外で待っている子供達がおどけている様子をユーモラスに描いていますが、最後になって「薬物運転 それは本当に安全な行為でしょうか?」とのテロップが、先ほどまでと変わって深刻な表情になる子供の顔の横に映し出されます。
3人のマオリ族の子供達が、ニュージーランドでの他の子供同様の環境下で育っている事に気づく。家の外に駐車している車の中で街ながら、父親の1人が出てきて自宅まで帰るのを待っている。
ただ、父親はクスリをやっている。そして、子供達も気づいている。そこが日常との違いだ。
コミカルな調子から、やがて考えさせられる場面へと変わっていくのがお分かりだろう。父親達の振る舞いから気づかされた事を、はしゃぎながら少年達で分かる範囲の手立てで想像しているのである。
とYouTubeの公式チャンネルには、そう書かれています。その振る舞いが薬物の受け取りって事なのでしょうか。ビターな広告ですね。フィンチ・シドニー社の制作で、金獅子賞を貰っています。再生回数は200万968回(同10時23分時点)。子供の出てくる啓発CMというのが、良く見られるという事でもあるようですね。
(続く)