PewVotersFollowingPoliticalFiguresChart650

ピュー・リサーチセンター(Pew Research Center)というアメリカのシンクタンクによる「インターネットとアメリカ人の生活予測」(Internet & American Life Project) という統計調査からのデータを引用しています。この調査では、フェイスブックなどのソーシャル/ネットワークやモバイルが、どのように今回の中間選挙で使われているかを考察したのだそうです。

ピューでは10月に2003人の成人を対象に調査しました。その結果、有権者登録していると答えた人は1494人でした。 

その結果判明したのは、候補者事務所や、政党や現職の議員らのソーシャル・ネットワークのページをフォローしていると答えた登録者は16%。2010年の6%から増えています。

また、党派は余り関係していない事も判明しました。共和党(Republicans)の支持者の18%が、そして民主党Democrats)の支持者の15%が、それぞれ候補者や政党をフォローしていると答えていたからです。

特に活発なのが、30歳から49歳までの世代層。21%が政治家をソーシャル・メディアでフォローしていると答えていました。これは2010年の同じ調査から3倍も増えていました。

こうしたフォローをしている人からは、次のような傾向がある事も判明したそうです。

  • 立候補者やキャンペーンを見るのに時間を費やす傾向がある。SNSでフォローしている人がいると回答したのは11%。していないと答えた人は4%。
  • キャンペーンに貢献したがる傾向がある。SNSで、そうしていると答えた人は21%。そうでないと答えた人は11%。
  • キャンペーン・イベントに出席したがる。そうしていると答えた人は13%。していないと答えた人は6%。
  • 友人達と候補者や争点の支持について盛り上がる傾向がある。盛り上がると答えた人は62%。そうでないと答えた人は39%。

また、こうしたSNSが政治ニュースの重要な情報源となっている事も、今回の調査から判明しました。

  • 政治家をフォローしている人の内、他の人よりも早く政治ニュースを知ると答えたのは41%。2010年の22%から大きく増えた。共和党員や、共和党を支持する傾向にある人の50%が、そうだと答えていた。一方、民主党員や、民主党を支持する傾向にある人の内、そうだと答えたのは35%だった。
  • 回答者の35%が、候補者やグループと、より個人的に繋がっていると感じていると答えた。これは2010年の36%から少し減った。
  • 既存の報道機関よりもSNS経由で知ったニュースの方に信頼感が於けると答えた人は26%。これは2010年の21%から増えた。共和党員や、共和党を支持する傾向にある人の33%が、そうだと答えていた。一方、民主党員や、民主党を支持する傾向にある人の内、そうだと答えたのは20%だった。
  • 政治家をフォローしていると答えた人の78%が、投稿している内容の大部分が面白かったり、自分に関連しているからという理由を挙げている。これは2010年の67%から増加している。一方、面白くも無いし、自分にも関係が無いと答えた人は20%だったが、これは前回の中間選挙の32%から減っていた。

PewReasonsForFollowingPoliticalFiguresChart

再びサイトから引用させて頂きました。一方、モバイルはどうなのか?

  • 有権者登録をしている人の内、キャンペーンの報道や政治ニュースをモバイルからアクセスして読んでいると答えたのは28%。2010年の13%から上がった。
  • 30歳から49歳までの世代層の40%が、上記のような目的で携帯電話を使っていると答えた。これは前回の中間選挙の際の15%から上がっていた。
  • アクセスしている人を党派別に見ると、共和党が25%。民主党が29%だった。

こうして見ると、30代以上の世代層に、モバイルのSNSで上手にアピールできているかどうかが決め手になりそうですね。日本では、どうなのでしょうか?