サッカーのワールド・カップで盛り上がっている中で…かなり苦い話で恐縮ですが
サッカーのワールド・カップの最中に苦い話で恐縮です。バイラル化しているかどうかも分かりませんけど、他山の石としたいので。
英国のドメスティック・バイオレンス対策センター(NCDV)の依頼を受けてJWTロンドンという広告代理店が、啓発キャンペーンを行っています。
何でも、ワールド・カップのイングランドの試合後、英国国内ではDVが25%も増加する傾向があるのですって。
負けて、奥さんや彼女に八つ当たりする馬鹿が多いって事なのでしょうね。
キャンペーンという英国の広告情報サイトが報じています(2014年6月19日午後2時27分投稿)。
サイトより引用させて貰います。
時間にして30秒ほど。ワールド・カップの期間中、NCDVがSNSでプロモーションとして流しているそうです。「さぁ #beatDV」("Let’s #beatDV")とも呼びかけています。beatというのは「やっつける」という意味があります。今回は「さぁDV根絶を」となりましょうか。
CMでは、勝とうが負けようが、ドメスティック・バイオレンスがイングランドの試合後に少なくとも25%増えているという現実を世間に知らせるのを目的としている。
少なくともって…。しかも、今回はウルグアイに負けてしまってますし、心配ですね。
今回のCMを制作したのはJWTロンドンという代理店。クリエィティブ・ディレクターはラッセル・ラムゼー氏。アート・ディレクター兼コピー・ライターはアダム・コリンズ氏とマーク・カムピオン氏でした。スタッフはナイス・シャツという所が請け負ったそうです。
NCDVによると、2010年7月のワールド・カップの期間中、それまで把握していた月間のDV報告数(200件)が、28%増の262件に増えていたそうです。
この数字は概ね信用して良いものらしい。と言うのも、英国警察長協会(Association of Chief Police Officers)の集計でも、前回のワールド・カップの際のDV報告件数は、平均で25%増えていたからです。
上記のコリンズ氏は、「我々は、ワールド・カップで感情が高ぶっている中で、サッカーのサポーターに、直接この深刻な事実を知らせ、インパクトとしたい」と話しています。
NCDVの理事長であるマーク・グローブス氏も「日夜、こうした被害者は沈黙させられている。このCMでは、もっともエキサイトしていると思われる今、人生を楽しんでいる方々に、更なるDVがあると言う状況に脚光を浴びせ、深刻さを知って貰いたいのだ」と話しています。
「ワールド・カップのような大きなスポーツ・イベントは、既に緊張した関係に於ける心配事という火に油を注いでいる。それが事実なのだ。被害者は、サポート・サービスがあるのだと知る必要がある。そして、我々は電話を待っている」と、続けてもいます。
…思わず深呼吸したくなる話。我らがチームも、先ほど引き分けに終わりました。残念ですが、まだ一次リーグ敗退と決まった訳ではありません。今こそ、八咫烏に祈りましょう。そして、周りの女性に八つ当たりなどしないよう、伏してお願いいたします。
どうかどうか、これを他山の石としましょう!