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SNSでの拡散(バイラル)について考察していきます。フェイスブックにグループを設置しています(https://www.facebook.com/groups/258525047686521/)。こちらのメンバーになって頂いたら、調べて欲しいジャンルのバイラル状況をリサーチしますよ♪

ピンタレストからのアクセス数増加に気をよくした生活スタイル情報サイト、カスタマイズ化可能な広告ユニット設置へ

アメリカではピンタレストがツイッターフェイスブック以上に視聴者を増やすツールとして中小企業の役員さんに注目されています。そのピンタレストからのアクセス数の増加に気をよくした生活スタイル情報サイトが、カスタマイズ化可能な広告ユニットを設置したそうです。

DIGDAYというサイトで報じられています(2014年6月19日付け)。

実際、その効き目たるや恐ろしいほどでして、「コスモポリタン」などの雑誌で知られるメディア・チェーンのハーストが発行している数誌のサイトは、全体のアクセス数の10%がピンタレストからだそうで、ツイッターからのアクセス数すら追い抜いているのだとか。

で、これに気をよくしたのがピュアワウ(PureWow)という生活スタイル情報サイト。こちらも総アクセス者数の10%がピンタレストからだそうで、読者がマネタイズ化出来るよう、更なる手立てを講じました。それが上記のカスタマイズ化機能です。

purewow-silk

バナー広告に「ピンしてね」(”Pin It”)のボタンを付けています。それをクリックすると、特定のブランド向けに作られたランディング・ページに読者を送り出す仕掛け。例えば、このシルク社と言う会社のアーモンドミルクが使われたレシピのページをクリックすると、読者個人のページのボードに追加されていきます。そうしたピンにはリンクが貼られており、、ブランドの姉妹サイトやFBのページにも行く事が出来ます。当然、アクセス数は増える仕組みという訳です。

「多くのブランドが、ツイッターフェイスブックと言う籠に、自らの卵を全部載せているのが現状だ」とピュアワウのライアン・ハワードCEO。「だから、その2つ抜きでピンタレストのスペースで遊んで、存在感を作りましょうというのが狙いだ」とも話しています。

これは上手なやり方だ。ピンタレストのユーザーは71.4%が女性だと推計されているし、そうした女性はレシピやファッションでのビジュアルを好むので、正にうってつけだからだ。ピュアワウも月間400万人の読者を誇っており、ファッションや美容、グルメや旅行などが好まれている以上、重なる所がある。

なお、シルク・アーモンドミルク以外ではユニバーサル・スタジオやペイント材料大手のベンジャミン・ムーアコロムビア・アウトウェアやウォーバイ・パーカーのような大手ブランドのカスタム・キャンペーンも行っています。

で、これが成功していると、ハワード氏は話しています。例えば、上記のシルクでは1万2000ものピンとリピン(ツイッターのRTに相当)があったからです。また、ペプシのトロップ50という飲料ブランドを使ってピュアワウの編集部がカクテルのレシピを作ったところ、4万ものピンやリピンがあったとの事です。

一方のピンタレストも、シンプルなデジタル・スクラップブックと言う立ち位置から、力強いコンテンツ発見先サイトや商業プラットフォームになろうとしているところ。そこにピュアワウの新しい応用があったという訳です。なお、アクティブ・ユーザーは4000万人いるそうで、それもあってブランド側としては惹きつけるのに躍起なのだとか。

その手立てが、ハーストやピュアワウになっていくのでしょう。「ピンタレストを楽観視している。アクセスから直売への力の源だ。だから、APIApplication Programming Interface=ユーザのプログラムがOSの公開機能を使うためのインターフェース。通常は関数形式。アプリケーションが関数に引数を指定してOSに渡すと、OSが指定された機能を実行する。使いやすさ、ミスオペ防止などが目的。以上、アルクより引用・編集)を解放すればするほど、よりクリエィティブな企業やテクノロジー系企業が、活用していくのだ」。

何だか、最後の下りは言外に「俺達も、そのクリエィティブな企業なんだぜ」と自慢している風に読めますね(苦笑)。ともあれ、これって日本でも使えそうな手立てですし、ソリューションさんと相談して見る手はありなのでは?