スレスレ広告の効果絶大? 英国とブラジルではマスター・カードがワールド・カップの公式スポンサーだと勘違いしている人が38%もいるんですって!
ここのブログで紹介してきた、ワールド・カップに引っかけた非公式スポンサーの広告ですが(個人的にはスレスレ広告と呼んでおります)、効果が絶大だったようですね。英国とブラジルでは、消費者の38%がマスター・カードがワールド・カップの公式スポンサーだと勘違いしているのですって。
実際はビザでして、その事が分かっているのは42%。つまり4%の差しかない(グローバル・ウェブインデックスの調査より)。
英国のマーケット・マガジンというサイトの記事(2014年6月18日付け)によると、他にもペプシやナイキなどの非公式スポンサーのスレスレ広告も健闘?してるんですって。中でも英国ではカールスバーグの認知度(と言って良いのかどうかアレですけど)が高く、公式スポンサーのバドワイザーは頭が痛い?
アメリカと英国とブラジルの3ヶ国で、38社の名前の入ったパネルを見せて、「この会社はサッカーのワールドカップの公式スポンサーでしょうか?」と訊ねていったのだそうです。
また、回答者のメディアへの接触度も調べた所、91%の回答者がリアルタイムで見ながら、他の機器でインターネットでやり取りしていたのだそうです。その際に最も重宝された機器がモバイルだったのだとか。英国のツイッター・ユーザーの87%が、ワールド・カップのTV生中継を見ると答えていますし、更にその中の6分の1が、ワールド・カップ絡みのブランドについてRTした経験があると答えています。
ちなみに、「サッカー絡みの広告」を流しているペプシは、アメリカの消費者では「スポンサー」としての認知度が最も高いという結果が出ているのだとか。
あのー、ホンマモンはコカコーラでっせ(苦笑)。
ナイキはと言うと、先週からユーモラスな5分間の動画広告を展開中ですが、お陰様で?米英の消費者の3分の1がスポンサーと勘違いしてくれているのですって。本物はアディダスだよ〜。この他、サムスンがそうだと思っている人も英国では2割いるのだとか。
ソニーだよ!(と、日本人として怒ってみる)
ともあれ、サイトよりチャート図を引用させて貰います。
話をマスターカードに戻しますと、ここがそうだと勘違いしている人が多いのには理由があります。2006年まで16年間も公式スポンサーをしていたからなんですね。
スポンサーなったコカコーラに、米英の3分の2の消費者が共感し、商品をブランドとして選んでくれている事が証明されている。
マーケット・マガジンは、そう続けます。公式スポンサーになる事自体は選択肢として間違ってはいないのですが、でもね〜って感じが。なお、グローバル・ウェブインデックスの調査によると、こうしたスポンサーへの認知度はホスト国で1番高いそうです。
ジレンマですなぁ。それにしても、こういうスレスレ広告って、日本の場合だとどうなんでしょうか?