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SNSでの拡散(バイラル)について考察していきます。フェイスブックにグループを設置しています(https://www.facebook.com/groups/258525047686521/)。こちらのメンバーになって頂いたら、調べて欲しいジャンルのバイラル状況をリサーチしますよ♪

コカ・コーラの役員「SNSで黙っているのは損ですよ」

今回のサッカー・ワールドカップではコカコーラが公式スポンサーとなり、米英の3分の2の消費者が共感し、商品をブランドとして選んでくれている事が証明されているとの事です。

そんなコカコーラの上席マーケティング担当者にとって、ソーシャルなCM展開をして消費者と付き合うのを避けるブランドは、「本音を知る」("truths filled in")事が出来ないリスクと向き合うとなるのですって。

考えさせられますね。marketingmagazine.co.ukが報じています(2014年6月18日付け)。

カンヌでのライオンズ・フェスティバルという世界的なCM祭典の席上で、コカコーラ・ノース・アメリカ社長(戦略マーケティング拡散担当)を務める、ウェンディ・クラーケ氏が発言しています。

コカコーラをワールドカップで飲む人達にリアル・タイム・マーケティングを行い、自らの考えを伝える「幸福」キャンペーンを展開するのが社としての哲学なのだそうです。

クラーケ氏に言わせると、ブランドは会話を無視する余裕なぞ無いとの事です。「沈黙を選んではならない。ソーシャルにネットワークされた世界では、皆さんは黙っていると安全では無いのです。皆さんへの本音は、御自身の為に知るべきなのです。ブランドと皆様の会社についての会話から動いていかねばなりません」と訴えています。

また、敏捷性と柔軟性が必要だとしています。スピードは完成への「切り札」だと話す一方で、コンテンツを沢山求める必要は無いとも強調しています。

「世界は多くのコンテンツを必要としていません。多くの良いコンテンツを必要としているのです。我々は、このリアル・タイムの会話の中で重要とされる問題をやり遂げたのです」

 コカコーラでは、組織の階層を少なくし、「自信をみなぎらせる為の新しい労働モデル」を模索しているのだそうです。

「最早、役職が多い組織は必要が無いのです。と言うのも、このソーシャルな現実の中で経営を上手くやっていけませんし、兆しを見逃すからなのです」

リアルタイムな経営は、市場関係者に「知る機会を増やし、あれこれ推測する面倒を少なくする」という利点があるとも話しています。

「リアルタイムで測定が出来る世の中になりました。間違った事をしてしまったら、その場で分かるのです」と、クラーケ氏は結論づけています。

確かに、ツイッターで失言したら瞬時に炎上ですものね。かといって、黙っている限りは誰も本音を明かしてくれない訳で、そこらが難しい所。だからこそ、それが上手くやれてるコカコーラはビッグなんでしょうなぁ。