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SNSでの拡散(バイラル)について考察していきます。フェイスブックにグループを設置しています(https://www.facebook.com/groups/258525047686521/)。こちらのメンバーになって頂いたら、調べて欲しいジャンルのバイラル状況をリサーチしますよ♪

APやCNNがナンボのもんじゃ! ロンドンの新興通信社、YouTubeのニュース・カテゴリーで世界5位に(その4)

さて、こうした経営努力が実ってか、英国国外の視聴者も獲得しつつあります。記事の書かれた時点では、視聴者の70%が英国からのアクセスですが、残る30%がアメリカから。


バークロフト氏は、「視聴者が英国だけだったら、こういうビジネスモデルにはならなかっただろう。オンラインで稼ぎたいのなら、可能な限り多くの視聴者獲得を目指すべきなんだよ」と話しています。バイラル系サイトなら、それも可能なのでしょう。 量よりも質だというのが、同氏の持論。年間の配信数が2万点というのが驚かされますが、月間に30本から40本の独自制作ビデオを生み出す事に力を入れているとの事です。

スクープもしています。昨年のボストン爆弾テロの犯人の写真をいち早く入手して報じていたと言うのがそれ。「おぉ」って感じですよね。この他、アメリカのテレビ局向けに30分のドキュメンタリー番組(ダイエットした女性にお金を進呈するという娯楽番組)なども制作しています。

さて、そんなバークロフト氏が見た、今後のジャーナリズムとはどのようなものなのか?

同社に世間の関心が大いに寄せられている事は疑い無いとし、そこにジャーナリズムの重要性の復活を見る思いだとしています。「20年以上も高まる一方の情報娯楽系(インフォテインメント)への需要は今後も続くだろうね。だけど、世の人達は、より透明性を求めたがっているし、権力者の側も5年前に比べれば説明責任を果たすようになってきているじゃあないか。ガーディアンは、そうした報道で巨大な市場があることを証明してくれただろう?」(恐らく、最期の言葉はNSAの盗聴やハッキングを暴露したエドワード・スノーデン氏を大々的に報じた同紙の姿勢を評価しての発言だと思われます)。

今後は、小さなフリー・マガジンとして始まり、20年後の現在10億ポンドの総価値がついているヴァイス(Vice)のようになりたいと言うのが夢だそうです。 「自分のやって来た事を誇りに思っているが、これが始まりに過ぎないと願っているよ」と話しています。「かつてないほど、メディアが使われているのだから、全てのジャーナリストに大きなチャンスがあるんだよ」。

YouTubeを巧みに使って急成長し、世界的な報道機関になろうとしているだけに、その言葉には説得力がありますね。