ちょっとショッキング? モバイルやソーシャル・メディアのユーザーは、関連性のない広告を嫌がるとのデータが英国で
久々に外国ネタを。マーケティングマガジンという英国のサイト記事(2014年8月22日付け)によると、モバイルやソーシャル・メディアのユーザーは、関連性の無い広告が表示されるのを好まないのですって。
ミレニアル世代にアピールしたいと考えていたマーケッターには、ショッキング?
さて、このデータを発表したのは、ハバス・メディア・ラボという組織。英国全土でモバイルユーザーやソーシャル・メディアのユーザー3000人を対象に調査を行ったのだそうです。
その結果、若い世代は、よりローカルにパーソナライズ化された商業広告を好む事が判明しました。そして気に入ったコンテンツと似たようなのを探したがる傾向も明らかになりました。
つまり、こうなるのだそうです。
「丁度見たかった、それほど高くない商品広告を私に流して」
その逆なら要らんわ、と。
信頼と贔屓にしているかどうかが、ブランドにとっての生命線ですので、売り込みのハードルは高いと言えましょうか。もっとも、既に使った事のあるモノが表示されると嬉しいと答えた人は52%だったそうですが。
だから、ミレニアル世代の関心を得ようと思えば、以下のようにせねばなるまいとの事です。
■ローカルに行動を
モバイルのユーザーは、移動中に時間潰しする為に何かを探しているか、もしくは特別な目的で検索している事が多い。つまり、自発的な行動か、はたまた暇潰しかの二極なのですって。だから、ブランド企業にとっては、正しい場所で個人を狙った広告配信こそが必要となっていくのだそうです。位置情報を教えている際に自分が好きなブランドを書いたテキストメッセージが届くと嬉しいと答えた人は41%。また、自分が最近探していたブランド広告がバナーに掲載されるのは構わないと答えた16歳から24歳までの人は35%いました。
テレビの全国ネットみたいに、ワサーッと流せばエエって訳では無いのですね。
■ネイティブなままで
自分達が使った事のある商品を示したコンテンツの広告がソーシャル・メディアやモバイル上で表示されるのは好きだと答えた若者は3分の1でした。例えば、フェイスブックのニュースフィードやツイッターでのつぶやきに、そうしたブランド品のプロモーションがあるのは構わないのですって。
だから、こうしたSNS上で消費者が対話しているのと同じような手口で語りかけるようにしていくのが大切なのだそうです。コンテンツへの反応を高めるのには失敗する可能性はあるのだそうですが。フォーマットについては考えなくても良く、編集スタイルが重要だともしています。ミレニアル世代は、人当たりの良い語り口を好み、セールスの文句は頭に入りづらいからなのですって。
■大中小それぞれのデータを活用しよう
顧客管理(CRM)システムのデータこそ、富の源。これをモバイル体験にカスタマイズ化し、インタラクティブ用に特別な褒賞を与えて活用していく事が重要なのですって。視聴してくれそうな人にFBやツイッター上で更なる(そして大事な)ソーシャルな情報にアクセスするのを奨励し、何が「好き」で、どこに「連なる」かを見て行く。そうする事でコンテンツの何を楽しんでいるかを確認できるとしています。
大量にパーソナライズ化したり、コンテンツを特別に作ったりする事については、素での多くの解説がされています。
にもかかわらず、多くのマーケッターが、こうしたトレンドを心から受け入れていく事を嫌っているようだ。コカ・コーラが主導的なブランドであり続けるには、そうしてなければならないのか?と。
ローカルなマーケティングをした跡では、最早データやコンテンツは革新的とは言えない。また、ローカルなマーケティングを、単に将来を見通したブランドの審議事項とするだけでなく、今のマーケティングの核心にしておかなければならない。もし皆さんのブランドが現時点でそうしてないのなら、すぐに対応が必要だ。皆さんよりも早く消費者の方でブランド離れを起こす可能性だってあるのだから。
なかなか怖い結論ですね。最後に、チャートを引用させて貰います。御参考にどうぞ。