今回のマレーシア航空機撃墜事件で、同社はSNSで最初のパブリック・コメントを流していた(その2)
さて、その後、マレーシア航空側はどのような対応をしたのでしょうか?
まず、同社のウェブサイトで声明を発し、ウクライナ航空管制当局からロシアとウクライナの国境近くで消息を絶ったと知らされた事を確認したとしていました。
また、同機の製造元であるボーイングも、ツイッターで次のように投稿しています。「MH17について報告を知ったところだ。我々は更なる情報収集中だ」("We are aware of reports on MH17. We're gathering more information.")。
その直後、ボーイングはツイッターのアカウントと同社のウェブサイトで「支援の用意を調えた」("stands ready to provide assistance.")。
こうした流れの中で、メディアはどうしていたのか。まず速報を流したのはインタファックス・ウクライナ通信社。ウクライナ東部で墜落した(that the crash occurred in eastern Ukraine)と報じたのです。
分離派とウクライナ政府の双方が、飛行機を撃墜したのは相手だと非難していました。興味深いのは、それが矢張りSNSだった事でしょうか。ウクライナ政府内務省の顧問を務めるアントン・ゲラシュチェンコ氏は「テロリストが撃墜した」("terrorists shot down")とフェイスブックのページに投稿していますし、分離派の指導者であるアレクサンデル・ボロダイ氏は、ウクライナ空軍の仕業だと主張していたからです。
真相は何時か明らかになりましょうが、現時点で明らかなのは「第一の被害者はマレーシア航空機だ」という事。マレーシアのナジブ・ラザク首相はツイッターで、次のような心境を披露しています。